ハクチョウノミズウミ

雑多なごった煮。

星野源のライブに行ってきたので星野源について書く

星野源のライブ、「星野源 Live Tour 2017 “Continues"」の新潟公演に行ってきた。

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ライブを観に行ったのは相当久しぶりで、半分イベントなライブを含めれば2015年の Lady Go!! 卒業イベント、ちゃんとしたライブに限れば同年の七森中☆やがいふぇす、さらにアーティストに限れば高校生時代のスキマスイッチスピッツチャットモンチーまで遡ってしまうので、自分がいかに引きこもっていたのかがよく分かる。

で、久しぶりだったそのライブがもうほんとにめちゃくちゃ良かったので、(まだツアーは続いてるし)ネタバレにならない範囲で思ったことを書こうと思う。

そもそも好きになったきっかけ

星野源を好きになったのは割と最近で、きっかけは高森奈津美さんが「星野源オールナイトニッポン」にゲスト出演する(2016年7月26日)というので聴取したことだった。映画「ちえりとチェリー」の宣伝だったと記憶している。

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思えば Lady Go!! がまだやってた頃に「ちえりとチェリー」のことを話していて、共演相手が星野源であることも言ってたと思うのだが全く記憶になく、星野源についての認識はほとんどない(「SUN」が大ヒットしたことすら知らず、ユーキャンのCMで「時よ」が流れてることに後から気付いた程度の)状態だった。
そんな認識で聴き始めた「ANN」だったが、中学生の頃に聴いていた「やまだひさしのラジアンリミテッド」に雰囲気が似ているように感じて、割とすんなり聴けた。あと覚えているのは、「豚野郎」のコーナーでなつ姉の罵りに対して源くんが「5億点」と評したこと。「あっこいつオタクだ」と感じた覚えがある。

などと思っているうちに2時間が過ぎ、あっという間にエンディング。そこで流れた曲に衝撃を受けた。アルバム「YELLOW DANCER」のラスト、「Friend Ship」。

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楽器の構成とかメロディが自分の好みにどストライクで、すぐに上の動画にたどり着き、気付いたら iTunes で「YELLOW DANCER」をポチっていた。
これはあとから気付いたことだけど、「Friend Ship」は「悲しくない別れの曲」だと解釈していて、これはスキマスイッチの「奏」も同じだと思っているので(自分は元々スキマスイッチのファン)、この曲を最初に好きになったのは結構運命的だったのかもしれない。
結局、そこから毎週「ANN」を聴くようになり、「YELLOW DANCER」をヘビロテし、星野源の半生を知ってますます好きになった。

そして「ANN」を聴き始めて数ヶ月、ニューシングル「恋」のリリース決定。世界最速オンエアされた「恋」をリアルタイムで聴き、後にアップロードされたMVも見て、こいつはヤベえとなって一人騒いでいた覚えがある。その後ほんとにヤベえことになっててヤバい(語彙力)。今でも「俺は『逃げ恥』よりも先に星野源好きになってるんだからな!!」という謎の優越感がある。
もちろん「逃げるは恥だが役に立つ」も全話リアルタイムで見て、ついでに就活イベントで東京に行ったついでに(二子玉川の蔦屋家電で)「働く男」を買って読み、星野源のマルチな才能にめちゃくちゃ嫉妬した。

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この頃毎日「星野源になりてえ」と言ってた。新垣結衣ほんとかわいかったですね。

2017年初頭にはオフィシャルイヤーブック「YELLOW MAGAZINE」が発売され、アリーナツアーも決定。初めて新潟に来るというのでこりゃ行くしかねえ!となり、人気だし当たるかわからないからとりあえず両日応募するか……と「YELLOW MAGAZINE」最速先行に応募したところ見事に両日当選。チケ代出なくて親に借金した。

ここまで1年弱。書き起こしてみると怒涛の1年だったなと思う。
星野源の好きなところはもちろんその音楽性もなんだけど、「せっかくお金を払うならファンクラブじゃなくて何か楽しめるものがいい」(曖昧)という理由で「YELLOW MAGAZINE」を制作したり、自分自身のキャラクター性も含めてプロデュースしているように感じるところで、星野源はミュージシャンじゃなくてアーティストだなとずっと思っている。ミュージシャンは極論を言えば曲さえ良ければもらえる肩書きだけど、アーティストはそうじゃないと個人的に解釈しているので。

そんな感じで、星野源のアーティスティックな点に惚れ込んだまま、当日を迎えた。

ライブの感想

(公式から「幕間映像の内容」と「アンコールの曲目と演出」はネタバレするなと言われてるので、それに則って書きます。アンコールまでの曲目は書いちゃうので嫌な人は飛ばしてね!!)

とりあえず写真から

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これのフォトパネル、1時間待ちくらいの列ができてて諦めた。

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ライブグッズ。パジャマかわいい(7000円)。
1週間前は「タオルだけでいいかな……」と思っていたのに前日に「Tシャツも買おう」となり、最終的にはタンブラーとキーホルダーまで買ってた。

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記念。

内容

まともな文章にならないので箇条書きで書く。

  • プロローグの演出が盛り上がっていくと同時に奈落からせり上がる星野源(とマリンバ)。音量がひときわ高まった後、一瞬の静寂、源くんの演奏するマリンバから始まる「Fire Cracker / Yellow Magic Orchestra」。演出効果が完璧すぎて鳥肌立った。
  • 「桜の森」の長岡亮介さんとの掛け合いかっこよすぎた。というか長岡さんがかっこいいのは前から知ってたけど伊賀航さんがめっちゃダンディーで完全に惚れた。結婚してくれ。(既婚者)
  • 「雨音」がすごく素敵なアレンジになってた。
  • MV集「MUSIC VIDEO TOUR」でも言ってた「自分のやりたいことがだんだんやれてきてることがわかる」「明るい曲が好きなのに書けなかったのがだんだん書けていく」流れがわかる「くだらないの中に」「フィルム」「夢の外へ」の3曲連続演奏よかった。
  • ここでセンターステージに移動して弾き語りセクション。「透明少女 / NUMBER GIRL」、全然知らなかったけどさっき原曲聴いてじわじわ良さを感じてる。
  • 後半戦の「時よ」→「ギャグ」→「SUN」→「恋」→「Week End」という流れほんとに頭おかしい(褒め言葉)。特に1日目は踊りまくって汗やばいことになった。2kgは痩せたと思う。
  • アンコールで自分の一番好きな曲が聴けて本当によかった。
  • (両日) 後半戦突入の時におげんさんやってくれる源くんかわいい。
  • (両日) ELEVENPLAY のダンス素晴らしかった。添え物じゃなく曲と横並びになったダンスを見せてもらった。
  • (両日) 観客の「源ちゃーん!!」「こっち向いてー!」に一切反応しない。センターステージでは固定マイクなのもあったけどほとんどアリーナ後方を向いて歌い、「奥の人もちゃんと顔見えてるからね」と言うなど、席の違いこそあれ観客全員が平等に楽しめるライブを心がけてることがよく伝わった。こういうところが星野源をアーティストだと思う所以です。
  • (1日目) 8月発売の新曲「Family Song」を演奏してという声に対し「やらねーよバーカ!」という源くん。「他の会場の人があれ聴けなかったってなるの嫌でしょ」と源くん。ちなみにセットリストもツアーの間で共通。左右のステージ袖に行く回数も同じ。上に同じく平等を意識する源くんの気遣いが好き。
  • (1日目) 「ピンポーン」「ブブー」の音が出る札で遊ぶカースケさんかわいい。
  • (2日目) 「グッズ買ってください」とお願い(土下座)する源くん。ポスター買い忘れた!!
  • (2日目) 「最後の曲なんです」のあとの変顔。ライブBDの特典映像に入れてほしい。
  • (蛇足) 源くんのイヤモニはやっぱり須山補聴器の FitEar Pro Audio でした。

まとめ

星野源は実在した。

星野源のライブは初めてだったけど、上に書いた通り「全員が平等に楽しめるもの」を目指しているということがよく伝わった。セットリストの統一しかり、ステージでの立ち居振る舞いしかり。でも、セットリストが全く同じライブって普通何回も見たら飽きると思うんだけど、その上近さがほぼ同じ席(1日目15列 2日目17列)で見たのに、2日目も完全に新鮮な気持ちで楽しめたのは、やっぱり星野源がエンターテイナーだからなのかなと思う。

それから、ツアータイトルにもなっている “Continues” の意味をずっと反芻している。ライブの演出やセットリストでもしっかり表現されていて、ライブ全体の統一感を担っていたように思う。
自分も高森奈津美さんが好きでなければ星野源くんを好きになってないわけで、そもそも Lady Go!! を聴いてなければ高森奈津美さんを好きになってないわけで。音楽に限らず、いろんなことが続いて、繋がっているんだなということを強く感じたライブだった。

とにかく、本当に最高のライブでした。

あー、星野源になりたい!!!!